アロマテラピーが、私自身もとても気になっているのですが、一般的にも今、注目されています。アロマテラピーは、ラテン語のAroma(芳香物質)と英語のtheraphy(治療法)をあわせて出来た言葉です。
古代から培われてきた自然療法の香草・薬草として役立ってきたハーブから10世紀頃、アラビアの医師によって水蒸気蒸留法で抽出された精油の誕生とともにアロマテラピーの歴史が始まりました。
現在のアロマテラピーは、フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォッセが、1928年に「芳香療法(aromatherapy)」を、医師のジャン・ヴァルネが1964年に「植物=芳香療法」を出版したことから広まりました。
アロマテラピーは、芳香植物から得られる天然のオイル≪精油≫を利用し、香りを楽しむと同時に、入浴やマッサージなどで有効な成分を体内に取り入れ、心と体を癒し元気づける方法です。
精油は、皮膚から吸収されて、数時間を経てから、吐く息とともに出てきます。精油の成分は、吸入により肺から体内に吸収されます。 炎症防止作用や殺菌作用、中枢神経に働きかける鎮静作用や興奮作用、麻酔作用などを示す種類もあります。 多くの研究者により精油の薬理作用が確認されています。
アロマテラピーは、ストレスを遠ざけたり、ストレスとうまく付き合えるきっかけとなります。体調や病気によっては、利用しないほうが良いものがあります。専門書などで調べてお使いください。
アロマテラピーの方法としては、芳香浴がもっともはじめやすいのではないでしょうか。
精油を3滴ほど浸み込ませたティッシュペーパーやハンカチを鼻に近づけて数回大きく深呼吸する方法で、場所を選ばずに出来る手軽な方法です。 芳香拡散器を使って空気中に漂わせ、間接的に吸入する方法もあります。また、熱湯を入れた器に精油を落として、香りに湯気を吸入する方法で、湯気を逃がさないようにして吸入すると効果があります。(熱湯500ccに対して、精油は10滴ほどです。)
入浴に利用すると、鼻と皮膚の両方から有効成分を取り入れることが出来ます。全身浴と身体の一部分だけの部分浴があります。湯船に精油を5滴ぐらい入れ、よくかき混ぜるか、バスソルトやベースオイル・酢などに溶かして使用します。
精油をキャリアオイルでのばして顔や身体をマッサージする方法は、からだの緊張を解くのに効果があります。 精油を4〜5滴落とした1リットルぐらいの熱めのお湯に浸して絞ったタオルを患部にあてる方法で、民間療法に知られている濡れタオルの湿布方法です。痛みの緩和に効果があります。 また、同量の冷水に1〜2滴の精油を落とし浸して絞ったタオルは炎症、発熱、腫れ、のぼせ、日焼け、疲れ目等の緩和に効果的です。
|