色で癒やす
人の生活の中で、見る物、身につけるものには、色があります。
色は光の集まりで、色々な波長を持つ電磁波が 含まれています。その波長は、紫外線、可視光線、赤外線と呼ばれ、人が見える波長は可視光線で、色は、 それらの光を物体が吸収し反射するためにその色に見えます。
アイザック・ニュートンは、太陽光が プリズムを通して白いスクリーン上に色を現すことで、光の性質があることを証明しました。
その多くの色は 3色からなりたち、人が認識できる色は約 750色あるといわれています。
色は、他の色を組み合わせて作ることが出来ない赤・青・黄の3原色から得られます。 各原色を互いに混ぜ合わせると、橙・緑・紫となります。
赤・黄・橙は、一般的に暖色とされ、青・緑は、寒色系とされています。紫は混ぜる色の割合により、変わります。 白を加えた色を明清色(ティント)、黒を加えると暗清色(シェード)になります。
≪赤≫
向上心・気力・勇気を高めます。疲労している、気持ちが沈んでいる気力がわかないときなど、元気づけに使えます。消極的な思考や感情・悲観的傾向を取り除くとき、精神的な障壁を乗り越えたいときには効果があります。
≪青≫
安らぎの色で、冷却・鎮静効果があるので興奮しているときや怒りや不安に駆られているときに、
心が落ち着く効果があります。
≪黄≫
知性の色とされ優柔不断さを払いのけ、集中するのに役立ちます。孤独を感じる・他人とコミュニケーションが
取れないときなどに効果があります。
≪緑≫
自然が最も生命力あふれている状態の色なので、再生の色とされて、調和をもたらし、記憶力を高め、精神面と物質面の豊かさを高めるのに効果的です。疲労感を緩和します。
≪橙≫
優しい気持ちを現す暖かい色とされ、障壁を打ち破る助けとなり、障害を取り除き乱れる心を 鎮める効果があります。
≪紫≫
精神と感情、申請と肉体の調和を意味します。落ち着いた穏やかな熟考を促します。
明るい色や暖色系を膨脹色といい、使用すると実際の大きさより大きく膨らんで見えます。また、暗い色や寒色系を収縮色といい、使用すると小さく縮んで見えます。
明るい色や暖色系の色は積極性がある印象を与え、暗い色や寒色系の色は消極性の印象を与えます。
心の働きは、色からさまざまな影響を受けています。色によって気持ちが弾んだり、沈んだりと感情や行動に 影響を受けたりします。また、物事や人に対して見方が変わったり、意識の在る無しにかかわらず思考に作用します。
色が人の与える心理的影響を利用して、生活に取り入れることで、ストレス解消をしましょう。
精神的なものとして人の生活に密着してきたのでしょう。色は、世界の各地において占術などにも利用されています。
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