もともと地中海沿岸が原産の植物をいい、ハーブの語源はラテン語の”herba”で、薬草・香草と訳されます。
人とハーブの関わりは大変長く、中世では薬草の事を指し、各地において、昔から伝統医学として
伝えられています。
中世ヨーロッパでは、街中にハーブを焚き染めて、その殺菌効果で流行していたペスト菌を追い払ったともいわれています。
日本でも、ハーブの歴史は古く、儀式や習慣に香りや薬効を持つハーブが、昔から利用されています。 香りよりも、食材を保存するための薬効効果が重視されて、食物の素材を生かす脇役的な役割で利用されます。
わさび、唐辛子、にんにく、しそ、たで、ワケギ、アサツキ、みょうが、山椒等は、薬味や香味野菜・ 生薬といわれ、料理のアクセントとなる使い方がされます。
山菜や海藻類も広い意味で日本のハーブといっても いいでしょう。
ハーブの楽しみかたの1つにハーブティがあり、ストレス解消・安眠効果・体調を整える効果があります。
生のハーブ、ドライハーブのどちらでも飲む事ができます。
分量や抽出時間は葉によって違いますが、 基本的には紅茶と同じようにいれます。何も加えずに、味や香りを楽しむことができますが、レモンや蜂蜜を加えたり、他の飲み物に加えたり等、自分の体調や好みに合わせて飲む事ができます。
ハーブは香りを楽しむことが出来るのと同時に、育てる楽しみや、食品の香り付け・クラフト・入浴などに 利用することの出来る楽しみがあります。
現代においては、暮らしにゆとりと潤いをもたらす植物となっています。
スパイスの語源は、特別の種類を意味する ”species” で香辛料と訳され、調味料や薬味として飲食物の
風味付けをするために、用いる芳香性の植物から得られるものをいいます。
ヨーロッパでは採取されない種類で シルクロードを経てヨーロッパに入った東南アジアが原産地の種類がスパイスとなります。
スパイスには、辛いイメージがありますが、辛いものは全体の1部の種類になります。
ヨーロッパでは、肉食が中心なので肉の生臭みを消し、食材に味付けをする調味料的な利用をするために、香りの強いものが多くあります。
自分に合った楽しみ方を探しましょう。
|