音楽には、ストレスホルモンを低下させ、副交感神経の働きを高め、血液を正常化する作用があります。
音楽を聴きながらの入浴は自律神経のバランスがうまくいかなかったり、ストレスがたまっているときなどに、
非常にリハビリ効果があるといわれ、木の葉を揺らす風の音などのヒーリング音楽はもちろん、バスタブの水面を触ったときのしずく音も十分なBGMとなります。
モーツアルトやイージーリスニングなどもよいでしょう。 自分の気持ちと同質の音楽を聴いて、気持ちを代弁してもらうことが音楽療法では大切です。
これを、「同質の原理」 (アルトシューラーの理論)と呼んでいます。 同質の原理によって、こころの内側にぐっと秘めていたことが外に出たら、次は気持ちを落ちつかせる音楽、そして気持ちを向上させる音楽へと段階をへて聴くのが望ましいです。
選曲はクラシック音楽に限る必要はありませんが、 いくら好きでもハードロックやヘビメタよりは、クラシックのほうが
1/fゆらぎをバランスよく持っている曲が多いため、初心者はクラシック音楽を聴いてみるのがオススメです。
ゆらぎとは、大きくなったり小さくなったり、強くなったり弱くなったりする連続的だけど、一定ではない揺れのことで、
こころが安らぐ秘密があります。
ゆらぎに含まれる波動をf(周波数)という記号で表すと、人の生体リズムや自然界には、"1/f"というゆらぎがあるといいます。
例えば人の心臓の鼓動には1/fゆらぎがあり、川のせせらぎや虫の声などにも1/fゆらぎがあります。そのお互いの振動が共鳴すると、美しいと感じ、和ませてくれるのです。
1/fゆらぎの波長が聴覚を通して脳に、はたらきかけ、脳の自律神経の調整によって感情や情緒を安定させて、
臓器を安定させ血液の流れをよくし、健康な身体にしてくれます。
ストレスはその原因がわかれば、解決した ようなものだといわれますが、自分自身でも原因がわからないことが多く、その気持ちと同調するような音楽を聴くと、自分の心が見えてきます。
例えば、 イライラしている時には激しいテンポの曲、なにもやる気が しない時にはテンポの遅い曲を聴いて、自分の気持ちが音楽と一緒になって、ぐっと内に秘めていたうっぷんを外に出すことができれば、ストレス解消できると言ってもいいでしょう。
音楽療法とは、音楽を聴くばかりではなく、「演奏する」「唱歌する」なども含まれていて、カラオケボックスで思いっきり
歌うのもストレス解消となります。
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